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ディスクブレーキのミネラルオイル交換、エア抜き不要でオイル交換

メンテナンス

いよいよ本題の、ディスクブレーキのオイル交換をしていきます。

ブリーディングはちゃんと出来ている(ブレーキ内にはエアが混入していない)事が前提での作業になります。

ブレーキの握りがちょっとフワフワするとかエア抜きが必要な方は、ちゃんとエアを抜く追加の作業が必要となりますので、ご注意を!m(_ _)m

不安な状態になった時は、必ずプロショップで処置してもらってくださいね。

では作業を進めますが、先日キャリパー(ブレーキパッドとローターも)も掃除をしたので、綺麗な状態からのスタートです(綺麗にしてから作業しましょう〜(^.^))。

作業準備

ホイールを外し、ブレーキキャリパーからパッドも取り外します。

ブレーキパッドにブレーキオイル(シマノミネラルオイル)が付いてしまうと、性能への影響が出たりブレーキ鳴きが起きたりする事があるので、面倒でも外しておきましょう。

ブレーキパッドの代わりに、スペーサー(Y8N219000 ブリーディングスペーサー)をはめて作業をします。

ブレーキオイルがパッドにつかない様に完璧に作業できれば不要かもしれませんが、安心のためにも使っています(外さない時でも、赤色のパッドスペーサーは必要ですけどね)。

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アルテグラR8000系(BR-R8070)なので、当然シマノのミネラルオイルを用意します。

いつ買ったのか忘れるくらい前に買っておいた在庫の最後の1本です。中身は大丈夫だと思ってますが、消費期限とかってあるんでしたっけ?多分大丈夫に違いない。うんうん(゚∀゚)

ネットで見たら、100mlのが出てるんですね(写真の物は50ml)。値段も安くなってる様でお得になったみたい?ですね(しばらく買った記憶がないので定かではないですm(_ _)m)。

ブリーディング用の注射器に、オイル付属の透明チューブをつないで、オイルを吸い上げておきます。

ホースと注射器の繋ぎ目が緩いと、そこからエアを吸い込んでしまうので、様子をよく見ておきましょう。エアを吸い込む様であれば、ホースか注射器を変える、もしくは、外から押さえる物をはめておくとかの対処が必要です(写真で黒いものが写っているのは、念の為にはめてる押さえ部品です)。

使う量は写真の様に20ml程度で十分ですが、慣れてないうちは多めにしといた方が気が楽です(^_-)

私、本当は15mlも使わない感じですが、ちょっと多めにしてます。どうせ前後のオイル交換すると、50mlの1本使い切る感じなのでね(100mlになったら、残った分は1年とか置いといても大丈夫なのかな???誰か知ってたら教えてくださいね(>人<;))。

注射器の中のオイルに細かいエアが入ってないことをよく見ておいてください。日に透かして見るとわかりやすいです。万一細かいエアが入った時には、注射器を立てて数時間放置して、細かいエアの浮遊が無くなってから作業します。

オイル交換作業

STIレバー側

まずはリア側から作業しています。

エアを入れない事を念頭に作業を進めていきます。

STIレバーのブリードネジ(ST-R8020用=Y0C698030)を緩めて、ファンネルアダプターとジョウゴを取り付けます(ゴムパッキンがちゃんとネジについてきているのを確認してください、無くさない様にね)。

Cのゴムパッキンがどっかに行き易いので注意

この時に、エアが中に取り残されない様に、ミネラルオイルを少し入れながら組み立てていきます(ここ重要です)。

⇩⇩⇩⇩⇩

⇩⇩⇩⇩⇩(順番にやらないとオイルが入らないので別々に組み立てオイル充填します)

オイル充填のコツは、注射器をそ〜っと押して、ホースの先端でオイルが膨らんできたら、レバーの穴やアダプターのヘリに当てて流し入れていく様に作業します(ドバッと入れても入りませんし、こぼれてレバーがオイルまみれになって悲しい事になりますので、ご注意を(時々やっちゃいます)(^_-))

(最初にキャリパー側へ少しオイルを引く(抜く)ので、その時にエアを吸い込まない様に、ジョウゴの中までオイルで満たしておく作業です)

下のキャリパー側からオイル入れるので、STIレバー側は少々は大丈夫かもしれませんが、心配性なのでこの作業をしておきます。

キャリパー側

ブリードニップルに7mmのレンチを当てて、その上から注射器のチューブをはめ込みます。

注射器は上の方へ立てて固定します。チューブに気泡がある時は、注射器側へ上がり切るのを確認してください。

注射器はフレームかスタンドにビニールテープで固定するくらいでちょうど良いと思います。ブリードニップルを緩める(回す)と注射器も一緒に回るので、がっちり固定ではなく、緩い方がいい感じかと。

ブリードニップルを7mmのレンチで緩めます(シマノマニュアル1/8回転、私は結構適当で1/4回転くらいは開けてるかな)。

注射器をほんの少しだけ引きます。

すると、ブリードニップルの中にあったエアが気泡としてチューブ内に上がってきます。

エア(気泡)上昇中

エアが注射器の入り口まで上がったら、注射器をもう少しだけ引いて、エアを注射器の本体の中に取り込みます。ホースの中にはエアが無く、吸い込んだエアは注射器の本体の中を上に上がっていきます(ホースの中にエアが有ると注射器を押した時にエアも一緒に送り込んでしまうのでね)。

ブリードニップルの奥にエアが残っていなか、念のためにもうちょっと注射器でオイルを吸ってみます。レバー側のじょうごからエアを吸い込まない様に注意してください。

写真の赤線まで古いオイル(色が透明になってて黒い汚れがある)を吸ってます(リアでは取り忘れたのでこの写真はフロントの物ですが、理屈は一緒です)。

ここまで出来たら、下の注射器から上のジョウゴまで、エア無しのミネラルオイルで充填された状態ができますので、どこからもエアが入ることはありませんd(^_^o)

あとは注射器をゆ〜っくり押して、ミネラルオイルを押し込んで(充填して)いきます(何事も落ち着いてゆっくりと、ね)。

古いオイル(元々入っていたオイル)はジョウゴへと上がって抜けていきます。

多分、新品とは見た目(色)が変わっているはずです。私の場合は透明に近い色に変わっていました。場合によっては黒くなっていたりします。

ジョウゴの中に、注入している新しいオイルが出てきたら完了です。よく見るとジョウゴの穴からピンク色の筋になって出てくるのが見えました。分かりづらい時は注射器内のオイルを全部入れてしまいましょう。エアを注入しない様に注意してね。ここで多めにオイルを注射器に入れておいた効果が出るのですよね\(^o^)/

注入が終われば、キャリパーのブリードニップルを7mmのレンチで締めます(4〜7Nm)。

も一度STIレバー側へ

ジョウゴにオイルストッパーをはめて、ジョウゴとファンネルアダプターを取り外します。

ミネラルオイルを溢れさせるイメージで、ブリードネジ(Oリングがついているのを確認)を締め込みます(やさしく、0.5〜0.7Nm)ネジをナメない様に!。

ミネラルオイルがレバーとカバーの間に流れて行ってしまうと、拭き取るのが大変なので、あらかじめウエスをカバーの間に挟んでおくと良いです。↓↓こんな感じ↓↓が良いかとd(^_^o)

レバーを握って確認

下のキャリパー側のブリードニップル、上のSTIレバーのブリードネジをちゃんと締めたことを確認して、ブレーキレバーをゆっくりと握ります。

エアの混入がなければ初めから(少なくとも数回で)ギュッと手応えが出ればミネラルオイル交換は終了です。フワフワする様だとエアが混入していますので、エア抜きの作業が必要です(この方法にしてから、なった事はないですけどね(^-^))。

パッドのセンター確認

ブリーディングスペーサー(黄色いやつ)を外して、ブレーキパッドを取り付けます。

ホイールを取り付けて、スルーアクスルをちゃんと締め、ローターとパッドのクリアランスを確認します。

キャリパーのピストンが引っ込んだ状態ですので、レバーを握ると、ご利用のパッドの減り具合に合わせて位置(隙間)が調整されます。

いきなりブレーキレバーを全部握らずに、半分まで位を数回に分けて握ります。キャリバーのピストンがブレーキパッドに合わせて出てきますので、左右をバランス良く出すためです。

ここでピストンの動きにムラが有ると、センターが出ずにシャラシャラ擦ってしまう事になりますので、事前にちゃんと掃除しておく事が大事だと思います。

キャリパーがちゃんと洗えていると、問題なくセンターが出ます(下の写真:ブレーキパッドが結構減ってますが、問題なくセンターが出ましたよ)d(^_^o)。

上手くいかなかった時は、ブレーキパッドを外して、キャリパーのピストンをもう一度押し戻してから、ブレーキパッドとホイールを組み立てて、ゆっくりと握る作業を繰り返してみてください。

↓↓ピストンの押し戻し方は、下の記事を参考にしてね↓↓

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ちなみに、シャンシャンと不連続に音がする(一部だけ擦ってる)場合は、ローターが歪んでいる事が多いため、ローターの修正が必要になる場合があります。モンキーレンチとかでローターを挟んで、ちょっとずつ曲げてやると治る事がありますので試してみてください(油分は厳禁、モンキーの挟む面をパーツクリーナーとかで脱脂して作業しましょう)。

フロント側も同じ作業

フロント側も手順は同じです。

注意点としては、キャリパーのブリードネジが斜め下向きになっているので、注射器を繋いでブリードニップルを緩めた時に、素早く注射器を引いてエアが上に(キャリパー内へ)上がってしまわない様に気をつける位です。

ブリードニップルを緩める前に、注射器をちょっとだけ引いておく(負圧にしておく)のも良いのですが、ホースとの繋ぎ目からエアを吸い込む事があるので注意してください(細かい気泡になり易いので、作業出来なくなった事があります>_<)。

まとめ

エアを入れない事を第一に考えて作業すると、そんなに難しい物ではありません。

ただし、何か違和感があったり上手く出来なかった時には、そのまま屋外でライドする事は厳禁です(しないと思いますけどね^_^)。

自分で解決ができない時には、必ずプロショップなどで処置してもらってからライドする様にしてください。

ブレーキは最も重要な部品の一つです。きちんと止まれる事は自分のためでもあり、周りに危害を加えないためでもありますのでね。

自分の愛車を自分で整備できる事は、とても素晴らしい事ですので、ご参考になれば幸いです。

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